ランの成長日記 15 (02-02-23 up)

2005−02−06(日) 春一番
 体重3000グラム。先週と変わらず。
 ここ2,3日様子がおかしい。あまり餌を食べず、以前のように紐や人形で遊ぶこともない。よく鳴くが鳴き声が今までとは違って「アウン、アウン」というように聞こえる。抱いてやっても尻尾を左右に振り、落ち着きがない。べたっと腹を床に着けて鳴いたり、背中を床にこすりつけてもだえるように何回も回転したりしている。今日も朝からうるさく鳴き、窓際で外に出たがる。リビングのガラス戸を開けて出してやる。外に出ていっても、庭でじっとしていたり、小さな虫を追いかけたりしていて、庭の外には出ていかない。そのうち、開けてガラス戸から室内に戻ってくる。日中、3回も出してやったが、いずれも自分で戻ってきた。

 夕方、廊下をうろうろしながら「アウン、アウン」とうるさい。どこか具合でも悪いのかと心配になる。娘がネットで調べたら、すべて発情期の症状だという。体重3000グラム、生後7ヵ月、腹をつけて寝そべったり、背中をこすりつけるように回転したり、「アウンアウン」いう鳴き声など、一つ一つが典型的な発情期症状だと、娘はいう。

 家に来てからちょうど6ヵ月。生後6ヵ月半、少し早いが最初の発情期が来たようだ。獣医さんの壁に貼ってあった年齢換算表の「7ヵ月、初潮」の現象が始まったのだ。つい先日まで、ネコ流行性腹膜炎の心配をしたかと思うと、今度は発情だ。
 近くに雄ネコがいると、そのマーキングの臭いを嗅いで発情期が早まるという。かつてランが逆毛を立てて威嚇した雄ネコが毎日のように我が家の2階のベランダにいるから、そのせいでランの発情も早くなったのだろう。1週間ほどで終わるという。その間はなるべく外に出さないようにした方が安全だとのこと。

 おばさんとかミーの場合、こんなにはっきりした発情期は現れなかった。だから、おばさんは子供を産むまでまったく妊娠に気がつかなかった。そこへいくと、ランは教科書通りの発育で、あらゆる意味で単純で、はっきりしていて、面白いと家の者達はいう。

2005−02−07(月)
 昨夜は1時過ぎまで2階の廊下で「アウンアウン」鳴いていた。私の部屋はドアを開けてあったのだが入ってきてはすぐ出ていって、娘の部屋のドアの前で鳴いていたのだ。娘は最初ドアを閉めていたが、余りにうるさいので入れてやり、相手をしてやったという。私は寝入りばなをくじかれてよく眠れなかった。
 今朝も、6時過ぎに2階の廊下で鳴いていた。
 やかましくてうるさいが、ランが順調に大人になったことがうれしかった。

 日中は1回も外に出さなかった。鳴き声を出しながら家中をうろつき、リビングのガラス戸から伸び上がるように外を見たり、階段を上り下りしていた。しきりに窓に手をかけて伸び上がり、外に出たがる仕草にランはあの雄ネコに恋いこがれているのではないかと思った。夕食時はさすがに疲れたのか、ダイニングの椅子の上で死んだように寝ていた。余りにもよく寝ていたので、息をしているか心配になってのぞいたら、腹がかすかに波打っていた。夕食が終わって、9時頃になると目を覚まし、日中にもまして激しく鳴き声を上げ、家中をうろついた。

2005−02−08(火)
 昨夜は12時過ぎまでランが鳴いて2階の廊下をうろうろしていた。息子が3時頃まで面倒を見てやったという。今日の朝方は少しおとなしくなっていた。膝に抱き上げ、撫でてやるとおとなしくなる。鳴き声も普段の「ニャーニャー」に変わってきた。そろそろ終わりかなと思う。

2005−02−09(水)
 今日は完全に元の状態に戻ったようで、鳴きながら家中をうろつくことがなくなった。夕食の時にはダイニングの椅子の上でおとなしく寝ていた。昨日までのランが別人のようだ。5日間ほどの発情期であった。単純でわかりやすいネコだとまた皆がいう。噛みつく癖も戻ってきて、今日は皆が噛まれた。

2005−02−15(火) ネコの名前
 今月のエッセイ教室のテーマは「占い」であった。私は「姓名判断」という作品を提出した。その中でネコの名前の姓名判断にも触れた。ネットにあったペットの名前判断のサイトから引用してきて、作品の最後は以下のように結んだ。

 
ラン、4画:健康はまあまあですが、自分の思った通りに飼い主がやってくれないのでイライラがつのります。
 おばさん、15画:素晴らしい名前です。大吉数です。健康にも恵まれて言うことなし。ちょっと強情なところがありますが。
 18才という長寿は「おばさん」という名前のお陰と思うことにしよう。

 今日のエッセイ教室で、下重さんは、おばさんという名前はユニークで、いい名前だ、大変な名前だと何回かコメントした。そして、「ランなどという気取った名前は面白くもない」とも言った。下重さんの知人の外国人のネコは「おーい」という名前とのこと。これもユニークないい名前だと下重さんは言った。ちなみに、下重さんもネコ好きで、今までに「ロミ」と「サガン」というネコを飼ったことがあり、愛猫の本も書いている。下重さんは、うちのネコは短命だったから、いい名前ではなかったかも知れないという。

 ところで「ラン」ではなく「らん」で占うと以下のようになる。

らん 5画:他の場所に行って運勢が開ける名前です。変化を好むので、家出に注意。その他はいい名前で、おすすめの画数です。

 こちらの方がランの今までの生い立ちによく当たっている。

 
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