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ランの成長日記ー９ （04/12/29 UP）
２００４−１２−１０ ホッケー、スズメノカタビラ
昼食を食べている時、ランがまた冷蔵庫に上った。人の背丈以上ある冷蔵庫にはさすがに一息には上れない。横のキャスターつきの棚経由か、あるいは隣の食器戸棚と壁の間を食器戸棚の背面に爪を立てながら上って冷蔵庫の上に出る。冷蔵庫の上には干し椎茸がざるに入れてある。それが目当てなのだ。数日前もそこから干し椎茸を一つ下に落とし、その後をランも飛び降りてきて、それで遊ぶのだ。手ではじくと床を滑るように丸く平べったい椎茸が飛ぶ。飛ばしておいて全速力で追いかけ、飛びつき、手で押さえ、また飛ばす。そのうちに食器戸棚と冷蔵庫の間に入ったり、あるいは冷蔵庫の下に入ったりする。それを手で器用に引っかき出す。そんな遊びを飽きもせず繰り返す。やがて冷蔵庫の下に入った椎茸は、ランが手を入れても届かないところに行ってしまった。仕方なしにランはまた冷蔵庫に上り、新たにまた一つ干し椎茸を下に落とした。そして同じようにそれで遊んだ。干し椎茸をパックに見立ててホッケーをやっているみたいだ。 今日も同じように遊んだ。観察しているとわざと冷蔵庫の下とか、戸棚の後ろに入れてそれを取り出すのを楽しんでいるようだ。椎茸を廊下の方に飛ばし、洗面所の前にあるヘルスメーターの下に入れた。床との隙間はわずかしかないのでどうするかと見ていたが、そのわずかな隙間に手をこじ入れ、椎茸を取り出す。せっかく出てきたから別の方へ持っていけばいいと思うのだが、またはじき飛ばして、ヘルスメーターの下に入れる。こんなことを４，５回繰り返したのを見ると、わざと入れて遊んでいるようだ。 そう言えば少し前にはプラスチック製の２センチほどのボールで遊んでいた。スーパーボールというこのボールは弾性があってよく弾むボールだ。これを転がして遊んでいた。このボールが２個あったのだが、２個とも消えてしまった。ランの手の届かないところへ行ってしまったのだろうが、タンスの裏や、冷蔵庫の下など考えられるところは色々探したがついに見つからないと妻は言う。 この頃は外に出たがってうるさい。人の足音を聞きつけると玄関に飛んでくる。そしてドアに前足をかけ伸び上がって、「ニャーニャー」とうるさい。余りうるさいので、昼食時に出してやった。すぐに消えてしまった。２０分ほどしても庭には姿が見えなかった。少し心配になり家の周りや、隣家、前の駐車場、さらには少し離れた公園まで探したが、見つからなかった。あきらめて家に引き返した。それからさらに２０分ほどしても姿が現れなかった。再度探したが見つからない。そうしている時、北隣の家の犬が吠えた。そちらの方に行ってみると、ランの姿が
西隣の家の裏に見えた。しかし、すぐにまた西隣の家の西側に消えていった。それからしばらくして、やっと我が家の庭に戻ってきた。外に出てから１時間以上経っている。捕まえようとするがなかなか捕まらない。地面に這うようにしてこちらを見つめてじっとしている。近づいていくと、サッと身を翻し逃げていき、また地面にうずくまる。また近づく。また逃げる。そんな追いかけっこを繰り返したがダメであった。そのうち庭に落ちていた枯れ葉にじゃれついて遊びだした。それで、私が枯れ葉をひらひらと落とすと飛んできて地面に落ちた枯れ葉をつかむ。そこを捕まえようと２，３回やったが、やはり捕まえられなかった。そのうち枯れ葉には飽きてしまった。今度はランがよく食べている芝生に似た雑草、スズメノカタビラを２株ほどつかみ取って、ランに向かって振ってみた。ランは私の手に向かって飛びついてきた。それでやっと捕まえることができた。まるで釣りだ。胴体をむんずと掴んだ時、「ギャー」と悲鳴を出した。
夜、外で発情期のネコの鳴き声が聞こえた。ランを出すことも気をつけねばと思う。 ２００４−１２−２６ 借りてきたネコ
リードに縛って庭に出した。リードの端を物干しポールの結んでおく。半径３メートルくらいは動き回れるのだが、ランはリードで縛られたことだけで、萎縮するのか、別人のようにおとなしくなり、ほとんど動かなかった。
２００４−１２−２８ 歯
歯が１本欠けた。口のあたりに手を持っていっておかしな動作をしているので見たら、床に白い歯が落ちていたという。米粒を半分にしたくらいの大きさで、先が尖っていて、中は空洞になっている。ネコには臼歯がなく、奥歯もみな尖っている。おばさんは数年前に牙も抜け、奥歯もかなり抜けてしまったが、ランは５ヵ月でもう１本歯がなくなってしまったのだ。何でもみさかいなく噛むネコだから、何か固いものでも無理に噛んで途中から折れてしまったのだろう。  リードに繋がれ借りてきたネコのようにおとなしいラン ０４−１２−２６ |
