ランの成長日記―2 (04−10−27 UP)
 
2004−09−22 食事、トイレ、器量
 しばらく前からほ乳瓶のミルクも飲まなくなった。キャッツフーズのビスケットと缶詰である。獣医さんでもらってきた幼猫用のビスケットはおばさんが好きでよく食べる。ランは缶詰が好きだ。おばさんよりたくさん食べる。1日に2匹で魚の缶詰を1缶食べてしまう。

 ランは前足を前に、後ろ足は膝で折って後ろに伸ばしそのままお腹をつけて床に寝そべる。こんな格好はおばさん達はしなかった。トイレの時もお尻をべったりと砂につけてする。それで足下が濡れ、粒状のパルプが溶けて足裏につく。その足でトイレから出るので床の上に白い足跡が付く。ランはトイレの後、勢いよく砂掛けをするのでパルプの粒がトイレの外まで散らかる。おばさんやミーではこんなことはなかった。

 最初に来た時に入れた段ボールは1週間ほどしか使わなかった。夜寝るのは妻の布団の上だ。昼間家を留守にし夕方帰宅した時、しばらくランの姿が見えないことが時々あった。どこにいるのだろうかと心配して、ソファ、椅子の上などを探すが見あたらない。そのうちいつの間にか足下に来ている、そんなことがあった。どこで寝ているのか疑問に思っていたが、今日、寝場所の一つがわかった。リビングの隅、ピアノの横にある戸棚と壁の間の隙間だった。薄暗くランがやっと入れるくらいの空間だ。ここで寝ていた。

 水掛のせいか、人に噛みつくことが少し減ったようだ。その代わり、なめる。ネコの舌はざらざらしていて、目の粗いサンドペーパーで撫でられている感触だ。

 夕食の支度をしていた妻が、ランを抱えて私の部屋に来た。おばさんにからみついたり、台所で走り回るので、少しこの部屋に閉じ込めておいて欲しいという。4畳半の私の書斎は本箱や机と椅子が2個ずつあり、床の上には本が散乱している。荒らされるのがいやなのでランを入れないようにしているが、仕方なしに引き取った。初めてはいる部屋で、ランもとまどったようだ。走り回ろうにもスペースが足りない。仕方なしに窓際に平積みにした本の上にいたが、借りてきたネコのようにおとなしい。そのうちパソコンに向かっていた私の膝の上にのってきた。そして、眠ってしまった。目をつむったランの顔は不細工だ。人間でも寝顔の見られる人は少ないが、ランの寝顔は何とも不細工だ。目が飛び出ていて、顔が平面的だ。だから、家の者に皆可愛くないと言われるのだ。可愛いのは子猫で、動作や表情が愛らしいからだと私も思う。おばさんの器量の良さにはとても及ばない。そう言うと妻は不満である。「可愛いじゃない」とランの姿を見ては反論する。

 やがて食事が出来たと妻が知らせる。私が立ち上がるとランも目を覚ました。ダイニングに連れて行くと、すぐに椅子の上にいるおばさんの長い尻尾につかみかかろうとする。やがて椅子に上がってきておばさんの背中に乗ろうとする。おばさんは「ふー」とうなり。ランは一瞬ひるむがすぐにまたおばさんに手をかける。たまらずおばさんは椅子を降り別の椅子にいく。ランが後を追う。仕方なしに、ランをリビングに閉じ込めて食事をする。
 
 娘が「おばさんはずいぶん太った」という。確かに、2ヵ月前ほどに比べれば別人のように太って重くなった。太って突然死のように逝ってしまったミーのことがあったから「おばさんもミーみたいにポックリ逝ってしまうよ」と私はいった。「よたよたして歩けなくなったりするよりその方がいいじゃない」と娘。最近のおばさんは後ろ足の筋力も衰えてきて、何でもない時にずっこけているという。
 
2004−09−23 食べる
 ラン、体重1060グラム。とにかくよく食べる。相変わらずお腹からお尻がパンパンに張っていて頭より大きい。
 小さな餌皿に餌を盛ると、おばさんと一緒に顔を突っ込んで食べる。そのうちランが独り占めにする。おばさんはそばで待っている。ランが満足して餌皿を離れると、おばさんが残りを食べる。食べる量はおばさんよりランの方が多いのではないか。


えさ台とラン 04−09−23

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