ランの成長日記ー12 (2005-01/23 up)
 
2005−01−18 ネコだまし、スイッチ、マグネット
 朝、ランの目の前で、両手をぱちんと合わせてみた。ランはその瞬間目を閉じ、顔を後ろに少し背ける。しかし、逃げ出しはしない。数回やってみたが、ネコ座りを崩して逃げ出すことはなかった。
 なぜこんなことをやったかというと、相撲の「ネコだまし」という手を思い出したからだ。かつて、北の湖全盛時代、何をやっても勝てないと思ったのだろ、対戦相手の三重の海が立ち会い、北の湖の眼前で両手をぱちんとならしたのだ。もちろん一瞬相手をびっくりさせ、ひるんだすきに有利な組み手を取ろうと思ったのだろう。しかし、北の湖はびくともしなかった。そんなエピソードを思い出したからだ。今場所も朝青龍が強すぎて誰も相手にならないからそんなことを思い出したのだ。そもそも「ネコだまし」という決まり手はない。「いなし」などと一緒に「ネコだまし」というのは相撲の技を表す。目の前でぱちんとやっただけで、相手が倒れるわけがない。ネコはどうだろうかと思ったので、試してみたのだ。ランにはまったく通じなかった。ネコにも通じないものが横綱に通じるはずがない。それにしても、この言葉はどこからきているのだろう。

 昼食時、電気炊飯器を開けたら保温スイッチが入っていなくて、ご飯が冷えていた。朝には入っていたという。それで、ランが犯人だろうということになった。昨日も、昼間切ってあるはずのリビングのファンヒーターがついていた。ランが飛び乗った瞬間にスイッチの上に乗り点火したに違いない。昼食が終わったので、ランをダイニングに入れてやった。ランは電気炊飯器の上に乗った。しばらくいて、そこから流しに向かって飛んだ。飛び立つ瞬間に前足が電気炊飯器のスイッチを踏み、「ピッ」という音を立てて、炊飯器のスイッチが入った。ランの仕業であったという動かぬ証拠。

 最近の熱中は、冷蔵庫の正面に色々張り紙をするために使っているマグネット。これを落として遊ぶのが最近のランの最も気に入っている遊び。今日も肩の高さにあるマグネットに飛び上がって落とした。さらに冷蔵庫横の棚に登りそこから手を伸ばして落とそうとする。
 
2005−01−21 目の異常
 昨日朝、ランの左眼が開いていなかったという。それでも私が見た時にはちゃんと開いていた。ただ、瞳の奧がわずかに赤みを帯びて輝いていた。やはりおかしい。それもかなり不吉なものを感じた。

 夜、12時近くに家に帰った。ランは起きていた。今日は一日中おとなしく寝ていて今頃になって起き出したという。ランの左眼は普通に開いていたが、やはりのぞき込むと赤みを帯びている。そのうちランが食器戸棚の裏に入った。私が隙間から見たら、暗いところで両目がきらりと光った。右眼に比べて左眼が強く光った。
 人の病気でも目がキラキラ光る病気があって、それは放置すると命取りになると聞いたことがある。そのことを思い出して、私は不安を感じた。


冷蔵庫の扉のマグネットに手を伸ばす このあとラン自身が床に落ちた。
05−01−18

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