ランの成長日記ー6  (04/11/20 UP)
 
2004−10−27 ひげ剃り
 洗面台に向かっているとランが飛び乗ってきて、貯めたぬるま湯をペロペロ飲む。シェーバーで髭をそり出すと、縁に座ったランはじっと私を見上げる。シェーバーが物珍しいのか。そのうち私の左胸に飛びついてきて、ガウンに爪を立てて掴まり、髭をそり終わるまでじっと見つめていた。
 
2004−10−28 出迎え
 夜9時前に帰宅した。玄関を入ると、ランが廊下をギャロップで駆けてきた。私は「ランちゃん」と声をかけ、いつものように足下のランの腹の下から手を差し入れ、持ち上げる。手のひらにかかるしなやかな重みと暖かくなめらかな感触。
 
2004−10−30 おばさんと油揚げ
 12月上旬の気温とかの寒い日。夕食時、ランがいない。妻に聞くと余りうるさいので、ダイニングと居間から閉め出したとのこと。閉め出されるとふてくされるのか、あるいは自分が邪魔にされていることがわかるのか、しばらくすると消えてしまう。2階のどこかの部屋で寝ているのか、あるいは押入とか、タンスの裏に入って寝ているのだろう。

 夕食の時にはいつものようにおばさんが甘えて私の膝の上にのってきた。下ろしてもすぐに上がってくるし、ランの襲撃から守ってやるためもあって、そにままにして食事を続ける。おばさんは
最近では鳴き声も出さないし、餌を食べる時以外は寝ている。起きている時は、あらゆるものに興味を示し、飛びかかり、走り回っているランとは対照的だ。それでも極めて元気で、ここ1ヵ月以上動物医院に行っていない。昨年の今頃は、腎臓機能が衰え、動物病院の助手の女の子から、「大丈夫、あと1ヵ月はもちますよ」と言われたのが嘘のようだ。食欲もあり、太ってきた。ランがからみつくたびに、フーとうなって脅かす。そのことが内分泌を刺激してホルモン分泌が盛んになっているのかもしれない。

 膝の上にいたおばさんが、食卓に乗り出してきて、私の食べていた卵を油揚げで包んだ総菜をくわえた。びっくりしておばさんをしかった。そして、油揚げの一部をちぎっておばさんに与えた。おばさんはぺろりと食べてしまった。そういえば以前から油っぽいものが好きなネコだと、家の者は言う。さらに油揚げを3回ほどちぎって手のひらに載せておばさんの前に差し出した。おばさんはすべて平らあげてしまった。「おばさんにはキツネの血が入っているのか」と私は問いかけた。もちろんおばさんは何も答えない。
 
2004−11−02 アブ
 昼間外から帰って玄関を開けた。とたんにランが飛んできて足下から外に出た。久しぶりに暖かい好い天気であったので、しばらく出しておくことにした。車の下に入ったり、コンクリートの上で背中をこすりつけてぐるぐる回ったしていた。おばさんも達もよくやったが、家の中ではやらない。外に出た時、それもコンクリートの上か、道路のアスファルトの上に限る。気持ちがいいのか、それとも背中のノミでも払い落とそうとするのか。

 しばらくしたら、庭の隅に咲いているホトトギスの花の中でじっとしている。見ると、大きなアブが1匹花から花へと飛んでいるのだ。ランはそれをじっと見上げている。おばさんが家にやってきた当座、バッタやセミを庭で捕まえてきたことを思い出した。そのうち飛びかかるのかと見ていたが、ランは動かなかった。アブは隣家の方へ飛んでいってしまった。

2004−11−03 風呂場
 流しに上がってきたり、食卓に上がったりして夕食の準備の邪魔になるので、ランは台所と居間から閉め出された。閉め出されたことの意味がわかるかのように、ランはどこかに消える。風呂を湧かそうと思って風呂場にいったら、フタをした浴槽の上にランがきちっと座っていた。大体は2階か、8畳の押入の中にいるのだが、こんな所にいたのは初めてだ。私が浴槽の水を落とし、洗って新しく湯を入れるまでの準備をするのを、ランは伸び上がって浴槽の縁に手をかけて、じっと見ていた。何でも興味があるのだ。 



    おばさんとラン 04−10−25

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