ランの成長日記ー7 (04/11/20 UP)
 
2004−11−04 柿の木
 郵便局で年賀葉書を買って帰り、玄関を開けたとたんにランが飛び出した。しばらく庭をうろうろしていたが、そのうち柿の木に登りだした。ゆっくりと登っていった。高さ3メートルほどの枝の先までいった。カメラを持ち出して撮った。下りられるかどうか見ていたが、方向を変えて恐る恐る下りてきた。途中では悲鳴に近い鳴き声を出して、それでも二股になったところまで来た。ちょうど私の目の高さだ。そこからは落ちるようにして飛び降りた。
 
2004−11−07 水回り
 朝食のとき、ランが私の膝で終始おとなしくしていた。つい先ほどまで、妻にからみつき、さんざん噛んだり、引っかいたりしていたのにどうしたことだろうと妻は言う。確かにこんなに長い間膝の上にいるのは珍しい。ランの背中に砂粒のようなトーストパンのくずがぼつぼつと落ちている。撫でて払ってやる。いつ触ってもなめらかな感触。

 朝食後ソファで朝刊を読む。その時もランは私の膝の上でおとなしくしていた。
 ついで私は顔を洗った。ランはいつものように洗面台に飛び乗ってきて、たまったお湯に首を伸ばしてピシャピシャ飲む。汚いからよしなといってもやめない。仕方なくお湯を落とす。それから再度お湯を貯める。蛇口から流れるお湯の柱に手を出して掴もうとする。そのたびに水柱を切った手先がお湯で濡れるが、それもいとわない。
 トイレにもついてくる。ドアの前で待っていて、用を足し終わってドアを開けたとたんに入ってきて、背伸びして便座に手をかけ、中を流れる水を見ている。流しの中、風呂場、洗面台、トイレなど、水回りが大好きな変わったネコだと家の者は皆言う。
 
2004−11−10 キュウイ棚
 暖かな好天。ランを2階のベランダに出す。ベランダから1階の屋根に下り、そこで遊ぶ。1階の屋根からは車庫の屋根がすぐ下にある。おばさんネコは庭から、フェンスに上がり、さらに車庫の屋根、そして1階の屋根、ベランダという経路で2階からも出入りする。ランはまだそのルートを知らない。屋根に接するようにキュウイ棚があって、キュウイの蔓の一部は屋根の上まで伸びてきている。ランはその蔓を噛んだりして遊んでいる。ここからも下には行けない。だからベランダに出しただけでは下には行けないと安心し目を離していた。しばらくすると、ランがキュウイ棚の上で鳴いていた。いつの間にか棚の上に移ったのだ。スチールの棒を組み合わせて作った棚で、その上をキュウイの蔓が這っている。その上をおっかなびっくり歩き、下りようとするのだが、キュウイの蔓ではうまく下りられずに鳴いているのだ。しばらく棚の上を歩き回っていたが、私の手の届くところまでキュウイの蔓を伝わってくるように誘導し、下ろしてやった。
 
2004−11−11 ネコの性格 
 おばさんの鳴き声が外でした。室内に入りたいのかと思ってリビングの窓を開けたら、おばさんとランが車の上にいた。ランは家の中にいたはずだ。妻がランだけを抱えて家に入れた。調べてみたら、2階の部屋の網戸が少し開いていた。おばさんが開けてそこから出て、その後でランも出たらしい。昨日までは2階からは庭に下りられなかったのに、もうそれも出来るようになってしまった。
 
 夕食時、娘もまじえてランの話題。ふけ顔で可愛くないと娘は言う。娘はミーを一番可愛がった。水が好きなネコなどというのは珍しいと言う。とにかくうるさく、噛みつきひっかくので扱いにくい。そういえばランが珍しくおとなしく息子に抱かれていたことがあった。息子は「おとなしいのか、乱暴なのか、ランの性格が今ひとつつかめない」と言った。妻は「ネコはネコなんだからそんなに性格なんてあるわけがない」と答えた。
 ランのお陰で、家族の会話が弾むようになった。
 
2004−11−13 体重
 体重 2010グラム 100日で10倍になったことになる。1日あたり18グラムの増加。抱いた時、腰あたりの筋肉のしっかりとしてきているのを感じる。



キュウイ棚 下りるに下りられず 04−11−10

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