2022年10月 課題:連休
京都・奈良へ二泊三日
今年の9月には3連休が2回あったが、いずれも台風接近で荒れた天気になってしまった。と言っても、毎日が連休の私にとっては影響のないことなのだが。9月の末からやっと天候が落ち着いた。
コロナ禍で中止されていた俳句結社天為の同人会が京都で開かれ、それに合わせて10月1日から3日にかけて、京都と奈良への二泊三日の旅行をした。2泊の旅行は実に5年ぶりだ。
1日(土):早朝の新幹線で京都へ。まだ行ったことのない六波羅蜜寺と高台院を参観した。気温が30度を超すという真夏日を地下鉄五条駅から歩いた。秀吉亡き後寧々が住んだ高台院は、小さな庵程度のものと想像していたが、とんでもない間違いだった。広壮な庭園をもつ寺院が、東山の山腹に広がっていた。
昼にその日の宿泊場所となり、同時に同人会の会場でもある四条烏丸のホテルにチェックイン。午後は希望者による二条城と神泉苑への吟行。同人会会長の福永法弘さんが陣頭に立って、20数名の参加者を案内する。福永さんは句が歳時記の例句にも採用されている俳人であるが、本職はホテルオークラ京都の社長さん。気さくな人だ。
中学の修学旅行で来たことがある二条城だが、今回来てみて豪壮で、天守閣まであったことに驚いた。慶喜が大政奉還を告げた広間が、よくドラマに描かれたものより狭いと思った。
ホテルに戻り夕方同人総会。その後会食。舞妓・芸妓さんの踊りがあり、踊った後は各テーブルを回り一緒に写真撮影という大サービスに、京都の夜を満喫する。
2日(日):朝食後、すぐに句会。同人会といってもこちらの句会がメインだ。北海道から沖縄、さらにはストックホルムからの参加者も含め86名。前日の夜までに各3句投句してあり、それが一覧でコピーされ、8時半には会場に配られている。260句近い中から3句選ぶのはかなりの作業だ。それでも10時には全員が選句を終える。そして披講。
色変えぬ松や徳川滅ぶとも
昨日の二条城を詠んだ私の句。選者2人の選にも入り、互選は5点入った。
句会終了後、リュックを背に奈良へ。東大寺、二月堂、奈良公園、興福寺と歩き近鉄奈良駅近くのホテルへ。日曜日で、東大寺は修学旅行生や一般観光客で賑わっていた。外国人観光客もよく見かけた。東大寺への路には、鹿がエサをねだってうろつき、糞が至る所に落ちていた。この日も快晴、暑い一日。
3日(月):近くのコンビニで買ってきたサンドイッチに牛乳の朝食をすませ、7時にチェックアウト。JRを利用し法隆寺に着いたのは8時すこし過ぎ。参観一番乗りだった。法隆寺の境内を出るまでの1時間半、出る少し前にやっと1人の参観者を見かけただけだった。法隆寺を独り占め。法隆寺では百済観音と玉虫厨子が想像以上に大きいのに驚いた。回廊の柱のエンタシスも確認した。
法隆寺から奈良に戻り近鉄で明日香村へ。一人旅の気ままさ、飛鳥駅前のベンチでねじりドーナッツと缶コーヒーの昼飯。すぐに電動自転車を借り、坂の多い明日香村を3時間近くサイクリング。高松塚古墳の壁画の複写、橘寺、石舞台古墳などを回る。高松塚古墳の壁画の忠実な複写の鮮やかな赤や緑に驚愕。高台寺、二条城、法隆寺、そしてこの壁画。実物に接することの大切さを痛感したのは今回の旅の最大の収穫。
近鉄で京都に出て、新幹線で7時過ぎに帰宅。
2022-10-20 up
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